今回の要約トレーニングは「毎日新聞 余録(22.6.2掲載)」の泊原発運転差し止めに関する記事より。
意識に欠けた津波対策
1993年の奥尻島での津波では、かさ上げしていた防潮堤が役に立たなかった。 31日、札幌地裁は防潮堤すら津波対策が不十分と判断、北海道電力に泊原発の運転差し止めを命じた。再稼働は地元の理解と安全優先が前提だ。(103字)
「毎日新聞 余録(22.6.2掲載)」より要約
タイトルは「意識に欠けた津波対策」とした。
過去の津波対策と今回の津波対策との対比が見られる記事だった。
防潮堤を例に、奥尻島の津波では過去の教訓から防潮堤をかさ上げしていたにもかかわらず役に立たなかった。
今回の判決は、防潮堤ですら安全対策不十分だと判断された。
過去の事例も挙げて今回の判決内容と対比させているのを踏まえると、文中では明言されていないが「司法の判断は妥当」と言いたいのではないか、と感じた。
要約までの分析

要約までに行った記事の分析です。
キーワード
防潮堤、津波対策、泊原発、札幌地裁
5W1H(文章全体の把握)
【いつ】2022年6月1日
【どこで】北海道
【誰が】札幌地裁(が北電に)
【何を】泊原発の運転差し止め
【なぜ】津波への安全対策不十分
【どのように】防潮堤すら安全基準に満たないと判断
テーマ(何ついて述べられているか)
泊原発の津波対策
主張(何を言いたいのか)
原発の再稼働は、地元の理解と安全優先が前提であること
主張の根拠・理由
- 奥尻島の津波では、かさ上げしていた防潮堤でさえ役に立たなかったから(備えていたにもかかわらず被害が大きかった)
- 東日本大震災では東京電力が大地震に伴う津波対策を怠っていたから(専門家が指摘していたが放置されていた)
記事を読んだ感想
原子力災害に関して、行政の避難計画が絵に描いた餅のような計画になっていると聞いたのを思い出した。
「バスをチャーターして住民を避難させる」というのがあって、これは地震で道路が無事ならいい。
しかし、津波が来るほどの地震だから道路も無事ではないだろう。
原発は沿岸部にあり一本道の所も多いだろうから、そこが通行不可になれば車での避難も不可能になる。
このような感じで平時の状態を前提にした避難計画になっているところもあるらしい。
津波を含めた原子力災害における避難計画は、町全体の人口を対象とするから実行には困難を極めるだろう。

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