大手が価格転嫁を宣言してくれれば、確かに下請け企業も商品に価格転嫁しやすくなる。
価格転嫁 適正取引に課題
欧米の中央銀行は9月も利上げに動く見通しで、今後も円安・物価高が懸念される。内需主導の中小企業は仕入れ価格の高騰も、商品への価格転嫁ができず大企業との適正取引に課題が残る。政府の対策含め、取引適正化を急ぎたい。(105文字)
「日刊工業新聞 社説 進む円安・物価高 大手も価格転嫁「宣言」に参加を(22.9.8掲載)」より要約
831文字を100字要約。
タイトルは「価格転嫁 適正取引に課題」とした。
要約のまとめ
「是正を急ぎたい」「…好機としたい」とあり、中小企業の立場からの主張だと判断できる。
記事元のタイトルは大手への期待を込めており、これも主張と取れる。
だが、結局はそれも踏まえて「取引適正化をしていきたい」こちらの主張の方が、より強い主張だと判断した。
要約までの記事分析

要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成
三段構成(序論・本論・結論)
キーワード
価格転嫁、円安、物価高、取引適正化、利上げ
テーマ(何ついて述べられているか)
仕入れ価格高騰による、中小(下請け)企業の価格転嫁について
主張(何を言いたいのか)
円安・物価高の厳しい現状だが、政府の対策も期待しつつ、下請け企業と大企業との取引適正化を急ぎたい。
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
- 欧米の利上げで、円を買う材料が見当たらない
- 中小(下請け)企業の商品への価格転嫁が不十分である
記事を読んだ感想
責任は取るものではなく、「あるもの」「感じるもの」。
政治家などの不祥事を聞いたりするとよくそう思う。
「秘書が勝手にやったこと」
この一言がそう思う理由である。
上下関係から言えば、政治家に監督責任がある。
秘書を雇ったことに責任を感じることもあるだろう。
だが、「秘書が勝手にやったこと」の一言は「私に一切の責任はないし、責任も取らない」と同等に聞こえてしまう。
政治家は「私に責任がある」と言ったが「責任を取るとは言っていない」と、胸を張って言うかもしれない。
記者等の政治家に質問する方は、そのようなことも考慮して質問する必要があるのではないかと思う。
価格転嫁は難しいが、責任転嫁は簡単な時代になったのかもしれない。
いや、誰しも持っている「人の業」に寛容な時代になった、と言った方がいいかもしれない。
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