要約の練習をしたいけど「要約例がない!?」。ここにあります。
今回は837文字を100字要約。要約の参考にしてみてください。
落ち込む世界の実質成長率
IMFの22年および23年の世界経済見通しによれば、23年日米欧の実質成長率が1%台の低成長に落ち込むと予測。世界全体では2・9%と、下方修正された。ウクライナ情勢がもたらす世界景気後退に警戒が必要だ。(101文字)
「日刊工業新聞 社説/IMF世界経済見通し 日米欧、来年1%台成長に警戒(22.7.28掲載)」より要約
タイトルは「落ち込む世界の実質成長率」とした。
要約ポイント
実質成長率が「世界全体では2・9%と、下方修正された」という一文は、これに続く「ウクライナ情勢がもたらす世界景気後退に警戒が必要」に説得力を持たせていると思うが、どうだろう。
日米欧、そして世界全体でも実質成長率が低下。「だから警戒が必要」という感じに。
社説の書き手の主張とも合致しているのではないだろうか。
要約までの記事分析
要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成(PREP法か)
- 主張:世界経済の景氣後退に警戒
- 理由:物価高騰や金融引き締めなどが足を引っ張る
- 具体例:別シナリオ、債務問題
- まとめ:新興・途上国の資金流出と債務危機にも警戒
キーワード
IMF、世界経済見通し、実質成長率、ウクライナ情勢
テーマ(何ついて述べられているか)
IMFの世界経済見通しから見る、世界経済と世界の実質成長率について
主張(何を言いたいのか)
世界経済は景気後退の入り口に入ったから警戒が必要だ。
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
- 世界の実質成長率が23年は2・9%と、下方修正された
- EUが「節ガス」を実施する
- 新興・途上国の債務危機が深刻化している
記事を読んだ感想
再び新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっている。7月28日のニュースでは、「先週の新規感染者 日本が世界最多」になったようだ。
と思えば8月4日のニュースでは、「新型コロナ新規感染者数 日本が2週連続“世界最多” WHO発表」となってしまった。
日本でのマスク着用率は他国に比べれば圧倒的に高いと思われる。
それでもこの結果なのだから、マスク着用以外の要因があるのだろうと思っていたが、空港検疫や行動制限なども要因のようである。
ウクライナ情勢、物価・エネルギー価格高騰、金融引き締め。IMFの世界経済見通しで23年まで世界景気後退の予測が出た。
そこに追い打ちをかけて、新型コロナウイルスの感染者増加と移動制限がかかれば、景氣後退に拍車がかかるのは間違いない。
経済を回しつつ新型コロナウイルスの感染を抑えるという曲芸を、世界はやってのけられるのだろうか。
できなければ「顔パンツ」と言われるマスクもつけ続けなければならない。
景氣的にも呼吸的にも息苦しいのは勘弁願いたい。
読解力がつくと学びが深まる。大人に必要な読解力を身に付けるための具体的な方法が書かれた一冊。
「文章のどこに注目すればいいか」「要点をどう読み解くのか」など、手取り足取り教わっているような感覚で「読み方」を学べる。
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