核軍縮の機運が遠のく…。
NPT決裂 ロシアに中っ腹
核拡散防止条約(NPT)の再検討会議は、ロシアが反対し決裂。そんなロシアの態度に怒りがこみ上げる。ロシア語に訳せない日本語の言い回しを使うなら「谷中の不作」。NPT会議の決裂は「ショウガない」では済まされない。(105文字)
「東京新聞 筆洗(22.8.28掲載)」より要約
556文字を100字要約。
タイトルは「NPT決裂 ロシアに中っ腹(ちゅうっぱら)」とした。
「谷中の不作」は、ショウガの産地だった東京・谷中にひっかけた表現とのこと。
不作だからショウガがない。「ショウガない」。
こういう表現を理解したいし、いくつか語彙として持って使いたい思う。
要約のまとめ
- 日本独自の慣用句は訳しにくい→ロシアの態度に中っ腹→訳せない「谷中の不作」で心境を表現→「ショウガない」では済まない。
これが記事全体の流れ。 - 「中っ腹」「…なるまい」「訳せまい」といった表現から、感情の動きが見られたので、それらが主張だと判断した。
要約までの記事分析
要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成
三段構成(序論・本論・結論)
キーワード
ロシア、核拡散防止条約、決裂、「谷中の不作」
テーマ(何ついて述べられているか)
核拡散防止条約(NPT)の再検討会議でのロシアの反対について
主張(何を言いたいのか)
NPT会議の決裂は「ショウガない」では済まされない
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
ロシアが核兵器使用をほのめかし、核の脅威が現実味を帯びている
記事を読んだ感想
私は学校を卒業してから、英語を勉強している時期があった。
その時、「ニュアンスを伝える翻訳」に「おぉー」と感心することがあった。
かなり昔の話だが、沢尻エリカさん(女優)の「別に」発言がマスコミで、もてはやされた時期があった。
同じ時期、米国の俳優が日本に来日(歌手だったかも)。
内容は覚えていないが、その俳優がイベントでインタビュー中に何かの話題について話した後、通訳の方が、
「別に」
と訳すと会場は笑いに包まれたそうだ。
その俳優は「私が話した分量よりかなり短い翻訳みたいだけど…」と通訳の方に聞き返したそう。
通訳の方は「あなたの話の内容を、日本で今話題になっている言葉(のニュアンス)で伝えた」と、その俳優に答えたらしい。
(話の内容はうろ覚え。そういう主旨のやり取りだったと思う)
ニュアンスを伝えるには両国の文化や言葉に精通していないとできない。
辞書の外にある、今この時の「感覚」を感じ取っていないと、ニュアンスが同じような翻訳は出来ないだろう。
言葉は時代によって意味合いが変わる。
その時代の言葉から放たれる「ニュアンス」を感じ取っていきたい。
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