『賢者の投資 愚者の投資 不滅の相場哲学』を読了。
株式市場に対する考え方や資産を大きく増やすための心得。
それらを当たり前のように守りさえすれば、普通の人でも利益を伸ばし資産を大きくできる。
と、投資歴50年以上の著者の体験から得た「投資の心得」が書かれた一冊でした。
この記事は、
書籍『賢者の投資 愚者の投資』を『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙1枚!」読書法』を使って、
この本を「読む目的」
読んで「生活に取り入れるもの」
読了後の「行動」
を書き出し、私がこの本に何を求めていたのか?
をまとめています。
あなたがこの本を読む時に、「読む目的」や「この本から何を得たいのか」という参考になれば嬉しいです。
まず結論から。私がこの本に求めたのは、
【読む目的】
・投資の心得・リスクの取り方・投資戦略を学び投資に活かすため
【生活に取り入れるもの】
・投資の考え方
【読了後の行動】
・株式市場からつかず離れずの距離を保ちつつ眺める。好機に腹を決めて飛びつく
でした。そして今から、
- この本を読む目的は何?
- どんな内容を取り入れる?
- 取り入れた内容を今後どう活かすのか?
この3点を明確化した過程を紹介していきます。
『賢者の投資 愚者の投資』を読む目的を決める
私はこの本を読む目的を、
投資の心得・リスクの取り方・投資戦略を学び投資に活かすため
としました。
読む目的を明確化することで「自分に役立つ内容を抜き出す」ことが可能になります。
「読む目的」はノートの外に書いています。外に書いてこのノート全体を俯瞰。 このノートは目的を達成するための「手段」なので、目的と手段を分けています。
目的達成に導くような問いかけをする
読む目的を決めたら次に「どのようにすれば目的を達成できるのか?」という問い(ノート右上 緑字部分)を作ります。私がこの本を読む目的は、
投資の心得・リスクの取り方・投資戦略を学び投資に活かすため
で、それをするには「投資の心得と具体的な投資方法を知る」ことが必要だったので、
問い:利益を伸ばす心得と投資方法は?
にしました。
少し利益が乗ったら売ってしまう癖がある。それを脱したいと思ったからです。
この「問い」に対する「答え」を出せれば目的達成です。
「問い」の「答え」になりそうな内容を抜き出す
ここから読書開始です。
- 最初に目次や各章をパラパラと読み、「自分の欲しい情報はこの辺りかな」とアタリをつける
- 本格的な読書を始め、先ほどの「問い」の「答え」になりそう内容」を抜き出し、ノートの左側2列にメモを取る
10個以上抜き出せれば、今回の読書は自分の求めていたモノや学びがあったということです。
私の問い「利益を伸ばす心得と投資方法は?」に対して、以下が「答え」になりそうな内容でした。
(具体的な方法が書いてある部分を抜き出しました)
・大底圏内で買える資金を抱いて、下げ相場を観察でき、大底圏内で買える
『賢者の投資 愚者の投資(山崎和邦 著)』から引用
・トレードを記録している
・ねじれ現象を見つけて乗る。腹を決める
・人の心理に着目する
・局面によってやり方を変える
・頭と尻尾はくれてやれ。底値圏で買えればいい。高値圏で売れればいい
・大底圏内の興味ない相場つきの時に市場を凝視する
・儲けやすい所で儲けるべし
・内部要因だけで下がっただけなら、BPS1まで徹底的にナンピン
・静かに買い集め。大口の買いで急騰したら、光の速さで売る
・街に血が流れている時、自分までも弱氣の時に著名大型銘柄を買う
・市場から付かず離れずの距離を保って好機に飛びつく
・腹6分目で売れればいい
・今どういう状態か市場を知る
・天下の大勢から目をそらさない。日経新聞とテレビのニュース
これら抜き出した内容から「問い」に対する「答え」をまとめていきます。
「問い」に対する「答え」を書き出す
ノートの左側2列に「問いの答えになるような内容」を抜き出してメモしました。
その内容に対して、
- 「特に氣になる・重要だ・これらは繋がっていそう」なものをチェック
- 左側2列の内容をまとめて、ノート右上に赤字で「答え」を書き出す
私の場合、問い「利益を伸ばす心得と投資方法は?」(ノート右上 緑字部分)に対する「答え」は、
みな弱氣、自分さえも弱氣の時に、底値圏で著名大型銘柄を腹を決めて買う(小出しでもいい)。市場を遠目に眺めつつ、急騰・腹6分目(+60%ではない)の地点で売る・売り始める
でした。(ノート右上 赤字部分)
箇条書きにすると、
- 株式市場が大きく下がって「街に血が流れている」「まだまだ下がるんじゃないか」という不安と恐怖に包まれている時に、世界で名の知れた大企業の株を買う。
- 市場からつかず離れずで市場を眺める
- 売り時を見極めて(強欲にならず)売る
これが【読了後の行動】、つまり「今から・明日からやること」です。
【生活に取り入れるもの】は、「投資の考え方」としました。
これで【読む目的】も含めて「この本に自分が求めたもの」3点を明確化することができました。
ここまでまとめたことをアウトプットしていけば、生きた読書になります。
残りは、自分の欲求を知るため・自己分析のために深掘りしていきます。
答えを「Why,What,How」で深掘り。欲求を掘り起こす
出した「答え」に対して、
Why
What
How
で深掘りします(ノート右側緑字)。
これは自分の「答え」を補完するためで、この3側面から「なぜこの本を読もうとしたのか?」など、読書の背景にある欲求や心理を掘り起こします。
問いは、例えばWhyなら「なぜ買ったのか」以外に、「どうしてこのタイミングで読むんだ?」という問いかけ方もあります。
WhatもHowも同様ですので、今のあなたの思う問いかけをしてみてください。
私は以下のような問いを作って深掘りしました。
Why:なぜ利益を伸ばしたいのか?
- チキン利確でいつも残念な氣持ちと後悔をなくしたいから
- 寝てる間に資産が増えているのを体験したいから
- 自分が選んだ・買った銘柄が上がるという自信に繋がるから
チキン利確や少しの含み損での損切経験から出た答え。
雰囲気で銘柄を買っていたので、銘柄を買う根拠を持ってないからだと思いました。
What:利益を伸ばすのに何が必要?
- 小波、中波に左右されない精神力
- 大底圏内で買える資金と決断と行動力
- 局面が変化したと判断したら迷わず売る
根拠を持ってどっしり構えておくことが必要。
しかし新型コロナのように状況が変わったら迷わず売れる柔軟な精神も必要。
How:市場とどのように付き合う
- 付かず離れずの距離から、今の状況、どんな材料に反応しているか観察する
- 企業の価値と内部要因(需給に関わる部分)を断続的にチェックする
- ねじれ現象を注意深く観察する(ex.BPS1以下、寄らずのストップ安)
投資行動をする上で大切なことは、適度な距離感と市場を見続けることで感覚を鈍らせないこと。
このように深掘りすると自分自身を客観視することができ、自己分析に役立てることが可能です。
あなたは「何を求めて・何を得ようとして」(その本を)読もうとしたのでしょうか?
まとめ
私が『賢者の投資 愚者の投資』に求めたものは、
【読む目的】
・投資の心得・リスクの取り方・投資戦略を学び投資に活かすため
【生活に取り入れるもの】
・投資の考え方
【読了後の行動】
・株式市場からつかず離れずの距離を保ちつつ眺める。好機に腹を決めて飛びつく
「腹を決める」という言葉が印象に残っています。買う時も売る時も「腹を決めて決断する」ことが必要になりそうです。
あなたがこの本を読む時の参考になれば幸いです。
- 『賢者の投資 愚者の投資(山崎和邦 著)』
株式市場で大きく利益を得るには心得を守りさえすればいい。野村証券でトップ証券マンとして活躍し、退職後は個人投資家として膨大な資産を構築した投資歴50年超の著者が得た相場の心得。 - 『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚!」読書法(浅田すぐる 著)』
「これを知りたかった。これをやりたかった」。
読書の目的を定めると「なぜ読むのか?読んでどうしたいのか」という自分の心理が分かる。
身に付く読書が、紙1枚で出来るようになる読書術。
コメント