今回は650文字を100字要約。
要約練習のサンプルにどうぞ。
利益より倫理を選択せよ
受託収賄容疑で家宅捜索を受けた五輪組織委・高橋治之元理事。世界のスポーツ界に影響力のある大物。舞台裏を知悉し、資金受領感覚がマヒしたのか。高い倫理観を求められる立場の人が、利益に釣られるなどもってのほかである。(105文字)
「毎日新聞 余録(22.7.28掲載)」より要約
タイトルは「利益より倫理を選択せよ」とした。
要約のまとめ:前掲書
前掲書は、文章内で一度出した文献を再度掲げる時に使う言葉。
記事元の余録では、「戦国武将、虚像と実像(呉座勇一 著)」に対して使われている。
一冊しか文献を出していなければ文章の途中で、「前掲書は「〇〇」と記載している」というように使える。
今回も言葉の勉強になった。
要約までの記事分析
要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成
- 序論(テーマ):高橋治之元理事
- 本論(事例):高橋治之元理事の実績
- 結論(主張):利益に釣られるのはもってのほか
キーワード
高橋治之、受託収賄容疑、大物、倫理観
テーマ(何ついて述べられているか)
五輪組織委・高橋治之元理事について
主張(何を言いたいのか)
高い倫理観を求められる立場の人が、利益に釣られるなどもってのほか
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
高い倫理観を求められる立場である(組織委の理事はみなし公務員と規定される)
記事を読んだ感想
一代で財を成した人や政治家は「人たらし」が多いように思う。
以前TVで見た代理業者に登録する人も、人たらしの人が多いのでは?と思った。
その代理業者では、結婚式の友人代理出席はもちろん、シングルマザーの夫の代理までもすると言っていた。
倫理観を考える部分もあるが、需要があるのも確か。
業者に登録する人は、そういう事をあまり深く考えずに職務遂行できる人だから、人たらし、または役者氣質なんじゃないかと思ってしまう。
マイナスの意味で言えば、人たらしの人が発する言葉には注意を払う必要がある。
しかし、結婚式で(相手側の)友人代理出席のように、それが本物かどうか確認するのは難しい。
また一度「良い人だ」と思えば、よほどのことがない限り、その言葉を疑う事もしないだろう。
相手にそう思わせられるからこそ「人たらし」である。
プラスもマイナスの印象もある「人たらし」。
個人的には「人たらし」に憧憬の念を抱かずにはいられない。
読解力がつくと学びが深まる。大人に必要な読解力を身に付けるための具体的な方法が書かれた一冊。
「文章のどこに注目すればいいか」「要点をどう読み解くのか」など、手取り足取り教わっているような感覚で「読み方」を学べる。
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