今回は911文字を100字要約。
要約練習のサンプルに利用してみてください。
太陽フレアへの備えを
携帯電話やGPSが支障をきたす「太陽フレア」への対策が必要だ。通信障害等で社会機能が麻痺すれば経済への打撃も大きい。行政や企業は備えの強化を。とりわけ通信企業は事態に備え、公衆電話網の維持・再考をすべきである。(105文字)
「読売新聞 社説 太陽の爆発現象 社会経済の混乱をどう防ぐ(22.8.1掲載)」より要約
タイトルは「太陽フレアへの備え」とした。
要約のまとめ:「主張」の位置
書き手の主張は、タイトル、文頭・文末辺りに多く見られる。今回の記事では、
冒頭は「太陽フレアへの対策が必要」
文末は「どう防ぐか」というタイトルに対して「こんな対策(公衆電話網維持)が必要だ」
と、書き手の主張が2つあった。より強い主張は「こんな対策が必要だ」と判断。
対策の提示であり、また記事元では「…行うべき…」と語勢が強かったのが判断の理由である。
要約までの記事分析
要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成
- 主張:太陽フレアが及ぼす社会の混乱を抑える対策が必要
- 理由:デジタル機器に支障が出る、社会に悪影響が及ぶ
- 具体例:航空機・船舶の運航に支障、通信障害で社会機能が麻痺
- 主張:行政や企業は対策強化を。通信企業は公衆電話網を維持する必要あり
構成はPREP法かな
キーワード
太陽フレア、携帯電話、GPS、対策
テーマ(何ついて述べられているか)
太陽フレアが及ぼす社会への影響と対策
主張(何を言いたいのか)
太陽フレアの影響に対して、行政や各企業は対策の強化を。とりわけ通信企業は重責を担っており、公衆電話網の維持・再考をすべき。
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
社会機能が麻痺した場合、社会や経済の打撃が大きい
記事を読んだ感想
通信障害といえば、7月にあったKDDIの通信障害。KDDIの報告書によれば、障害の影響範囲は合計約3,091万人に及んだと。
通信障害の原因は大きく3つ。
- 障害の起因
-
メンテナンス作業の事前準備が不十分(つまり、ヒューマンエラーかな)
- 大規模となった要因
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輻輳(ふくそう)制御の考慮不足で、全国的に輻輳状態を発生させた
- 障害が長期化した要因
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複雑な輻輳状態を復旧させる手順が確立されていなかった
私は輻輳(ふくそう)制御といったことは分からないが、通信以外も当たり前にあるインフラはきちんとメンテンナンスされているからこそ、正常に機能しているのだと再認識した。
障害が起こっても、それを復旧する手順があるから復旧できる。
お金を払っているからサービスを享受できるのは当然。
しかし時折り、宇宙に思いを巡らせるかのように、当たり前のように機能しているインフラの背景に思い巡らせ、感謝の念を抱くのもいいだろう。
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