“低CO2″と言っても、「どういうところが?」「どの過程の段階で?」と疑問を持つことが、”低CO2″への理解を深める。
低CO2鋼材 業界基準の整備を
鉄鋼大手は脱炭素に向け、低CO2と”見なす”鋼材を供給していく。ESGに取り組む顧客は低CO2鋼材に関心を寄せるが、それらを評価する根拠や共通基準がない。政府も加わり、低CO2鋼材の業界基準を作ることが必要だ。(105文字)
「日刊工業新聞 社説 低CO2と”見なす”鋼材 業界基準づくりを進めたい (掲載)」より要約
824文字を100字要約。
タイトルは「低CO2鋼材 業界基準の整備を」とした。
要約のまとめ
記事元の流れは、
「鉄鋼大手が低CO2(見なし)鋼材を供給→鋼材の評価の根拠や基準がない→業界基準が必要」
この流れをそのままに要約。
鉄鋼大手の事例はすべて省いた。事例や具体例は、基本要約には入れない。
要約までの記事分析
要約する際におこなった記事の分析です。
文章の構成
三段構成(序論・本論・結論)
キーワード
低CO2鋼材、業界基準
テーマ(何ついて述べられているか)
鉄鋼大手の脱炭素に向けた、商品化の取り組み
主張(何を言いたいのか)
低CO2鋼材の業界基準を作ることが必要である
主張の根拠や理由(要約に入れなくてもいい)
- “低CO2鋼材”とはいえ、材質は従来商品と同じ
- 国際競争で生き抜くため
記事を読んだ感想
「実質カロリーゼロ」。
よくお笑いのネタにされ、「チョコ食べた、頭いっぱい使った。つまり実質カロリーゼロ!(ゼロとみなす、そう思い込む)」という使い方をされる。
お笑いなら、ネタとして受け止めて笑えばいいが、今回の“低CO2鋼材”はそういうわけにはいかない。
文章を理解する上で、言葉の意味を理解しないといけないから。
“低CO2鋼材”は、「製造過程でのCO2排出量が少ない」理由で”低CO2鋼材”となる。
鋼材自体や鋼材を後処理した時のCO2排出量が、少ないことではない。
「製造過程でのCO2排出量が少ない=低CO2鋼材」
材質は同じでも製造過程の違いで名称が変わる。
これを知って、”低CO2″の言葉の意味が理解できる。
「環境にやさしい」「低CO2」などの言葉に出合った時は、
- 何が?
- どういうところが?
- どの過程の段階で?
このような疑問を持って接していきたい。
読解力がつくと学びが深まる。大人に必要な読解力を身に付けるための具体的な方法が書かれた一冊。
「文章のどこに注目すれば良いのか」や「要点をどう読み解くのか」など、手取り足取り教わっている感覚で「読み方」を学べる。
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